GRINDING

研 削

TECHNOLOGY REPORT3

受けたバトンの思いに磨きをかける

ミクロンを追う精密加工は人と機械の相思相愛が生み出す結晶

研削・研磨を担うグラインディング部門は、機械加工の最終仕上げ工程。寸法精度、形状精度、表面粗さの更なる向上を求め、緻密で繊細な作業が行われる。その加工技術が、製品の最終品質を決定づけるのは言うまでもない。ここにはOKAMOTOのNC平面研削盤やプロファイルをはじめ、万能・円筒・内面・成形などの各研削盤、そして外径研磨機、内径研磨機がそろい、鏡面加工等の高精度加工にも対応。多様な表面加工機能を備えている。

 

「研削・研磨は刃物がイノチです」と話すのは、この道17年の小林芳泰。切れる音、切れない音の微妙な違いを瞬時に聞き分ける。「切れない音になる直前に砥石を取り換えます。そのタイミングが重要。研磨の面を見て予測します」。R成形・V成形などに対応する成形研削盤は、材質に応じて砥石を逐一内製する。製品の品質・精度を追求しつつも、機械に負荷をかけない配慮は深い。「機械も生きものなんです。気温変化にも敏感。精度を保つには毎日微調整が必要です」。ミクロンを追う精密加工は人と機械の相思相愛が生み出す結晶、に思える。